2023年01月04日

十数年ぶりの自転車いじりで思うこと。

komaでございます。
今期はずいぶん遅い更新となりました。
なんとか元気でやっております。

更新が遅いのは雪が降るのが遅かったのもあるんですが(いつまでも外で仕事してしまう)
実はこんなものを作っているのです。



そう、自転車のレストア。全くの趣味であり道楽です。
写真は2回目の塗装の様子。下地の防錆塗料なので灰色です。
相方が子供の頃乗ってた物で、製造から約40年経過。
10年前の時点で、すでに物置に放置されていました。

ちなみに元の状態はこんな感じ。
こんなの捨ててあっても誰も持っていかないレベル。



車体はほぼ完全分解。
塗料は全部剥がして研磨と脱脂、そこに防錆塗料を3層重ね、さらに本塗り2回。
普通の自転車ではそこまではやらない。
詳しいことは今後書きますが、ペダルや足回り、駆動系とブレーキも
現代の事情に合わせて変更しています。


自転車をバラして思い出すのは、昔ネット上でお付き合いのあった漫画家さんのこと。

その方は大層な自転車マニアの上にかなりの懐古主義で、あまりにも細部にこだわりすぎる上に作中で思想的なものを語り始めてしまったので、さすがに面倒見きれなくてこちらからお付き合いをやめさせていただきました。
自転車の良さを語るのは大いに結構ですけど、自分の思想を語るのに自転車をダシに使う方はこちらから願い下げであります。
今まで黙ってきましたが、これは以前のサイトを店じまいした理由のひとつであります。

自転車って、そういうものではないんです。
もっと身近でもっとシンプルで、いわば空気のような、自由な存在。
僕にとっては自由そのものなんです。圧倒的な自由。
スポーツ車にも実用車にもそれぞれの良さや美しさがあって、それを扱う販売店にもそれぞれの個性や良さがある。
あれはダメ、これもダメ、こうあるべき、ではなくて、あれもいいね、これもいいね、いろいろな考えがあるよね、みたいな自由さが好き。

古い自転車の修理っていうと「形式美こそ最重要、往年の姿を完全復元すべし」みたいなことを言う人が必ず出てくるんですが、細かいところにこだわると必ず本質を見失います。
何よりも、安全に走って曲がって止まることが最重要で、そこに現代の事情や地域の事情、個人の好みに見合ったアレンジが必要になります。

江戸時代から代々続く寿司屋や蕎麦屋や佃煮屋にも同じことが言えます。
どんな名店でもその時代に生きる人の味覚に合わせてレシピの細かな変更は必ずやっているもので、それがないと長い間生き残ることはできません。

僕自身にもこだわりというか、思想的なものはあります。
安全性と汎用性のため、機能が同等以上なら可能な限り新品に差し替え、軽い部品に交換もします。
場合によってはフレームを溶接して補強もやりますし、ネジ1本でも更新できるものは全て更新します。
しかしそれらは全て乗りやすさ、扱いやすさと安全のためであって、個人の思想を押し売りする意図はない。
この先も長く安心して乗り続けられる、国内どこでも代わりの部品を調達できる仕様が大事なのです。

博物館や床の間に飾るのなら話は別ですが、往年の姿を完全復元したところで乗りにくく危なければレストアする意味はないです。


レストア中の自転車、この原稿を書いてる現在はほぼ完成形の仮組み状態で、倉庫にぶら下がってます。
完成品の披露はまたの機会に。
posted by koma@かえる茶房 at 17:26| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月22日

お前ら、どこ見てんの?という話

毎度ご無沙汰しております。komaでございます。
今季の閑散期はかなり遅めの更新再開となりました。
なかなか更新できなくて申し訳ないです。


さて、最近は農業やってる人の中でも、過激な論調に走る人とか、オカルト的な思想や手法に傾倒する人を目にするようになりまして(自分の周辺だけなのか?)我が家ではそういう人は固くご遠慮願いたいし、一生出会いたくもないと思うようになりました。

何事もゆるく楽しく肩肘張らない。
それが長続きする秘訣だと思うんですよ。
そして、全ての答えは現場と自分の中にあるということ。

農業ですから、思想的なものがどこかにあっていいし、物質文明と精神文明の境目で生きてるこのご時世ですからスピリチュアルな考え方が出てくるのも分かります。
ただ、土壌や作物が発するサインとあまりにかけ離れた思想を持つ人には正直近づきたくないです。
この人、本当に土の匂いを嗅いで、作物の様子を見てんのか?って疑ってしまいます。
地球の一部をちょっと借りて、人の口に入るもの、人の健康を支えるものを作る意識があったらどうやっても変な路線に行かないはずなんですけど、どうも何かの拍子に変な方へ逸脱する人が多いようで……ちょっとこの辺の事情というかプロセスがよく分かんないんですが、なぜかここ10年でそういう人が確実に増えてきてます。

時代の境目っていうか、何らかの転換期に入ってるんでしょうか。
古い考えの人が転換期に乗り遅れて脱落するときに、こういう感じになるのを見たことがあるんですが、あれとは違うんだろうか。

農業っていわば自営業ですから、自立することが大事だと思うんです。
簡単にいうと、自分でなんとかできる範囲を増やし、外部への依存を減らす。
過激な論調やオカルトまがいの思想に傾倒する人は、それらのメソッドに依存してるわけです。
変な宗教を崇拝して布教活動する人もそう。
自分で下すべき大事な判断をそれらに全部頼ってると言えます。
自分の意識が自分の中心にない。
つまり自分が自分でない状態で、更にそれを啓蒙することに意識を取られてしまい、自分の内面の声を聞く能力が退化してしまっている。
こうなると、土壌や作物の微弱なサインなど読み取れるはずもない。

実のところ、必要な答えは全部自分の中にあります。
信じる対象も進むべき道筋さえも元々全部自分の中に備わっており、特定の信仰や思想に頼るのはまるで意味のないことで、そもそも神とか仏というものは最初からいないのです。
どういうわけか人間は大昔からそれらを全部知っているにもかかわらず、ほとんどの人はそれを認めたくない。
で、答えを外に求めようとするのですが、そこから最適解を見出し、解決するのは結局自分の深層意識と具体的な行動であり、元々自分の中にあった答えと照らし合わせをしているだけにすぎないのです。
料理の味見をするとき、人は必ず自分の内面に問い合わせてこれで良いか確かめています。
つまり、自分を信じることができないのに、自分が納得できる答えなんか出せないということです。

ひとつ何かに頼れば、自立の道筋をひとつ失うのです。




声を上げてる暇があったら今できる改善策を考え、地道に実行すること。
薄っぺらい自分の思想を語る前に、他者の声に耳を傾けること。
変な思想に心酔するのは今すぐやめて、土と作物に意識を向けること。
それ以外にないと思うのです。


posted by koma@かえる茶房 at 00:00| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月30日

落ち着ける居場所が欲しい、そんな切実な話。


komaでございます。
毎度のことながら、大変ご無沙汰しております。
冬だというのに色々忙しくて、Blogを書く暇もありませんが
相方も猫らも元気にしておりますよ。

一昨年に引き続き、去年も我が家はコメが豊作でした。
トマトもたくさん売れて一安心、なんですけど
相変わらず母屋の隅の事務所の二段ベッドの上に
寝泊まりしております。
なんだかんだでもう10年、こんな生活なんですな。

事務所の床は断熱材入ってないから、足元が寒いの。
東京の冬のようです。
そのくせ壁には断熱材入ってて、煙突通す穴があるんだから
訳が分からない。
先代はバカじゃなかろうか。
ストーブ使うつもりなら床も断熱するものです。

事務所は不便だなぁ、そのうち自分の家が欲しいなぁ、なんて考えてたら
なぜか家より先に倉庫が建ってしまいました。
順番が逆です。
いくら倉庫が新築で快適だからといっても、そこには住めない。
上下水道も断熱もないし。

そこで、母屋の2階の空き部屋を改修するか、という話が
持ち上がったのですが、今度は空き部屋の隣のオーディオルームが
雨漏りして使えなくなりました。
ショックです。貴重な冬の楽しみが消えてしまいました。
音響機器が無事なのが幸いですけど……。

今は2階は工事中。事務所以外に居場所がありません。
空き部屋の改修が終わるのは2月下旬の予定だそうで。

おかしいなぁ。
真面目に働いてたくさん稼いでるんだけどねぇ。

posted by koma@かえる茶房 at 11:17| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月08日

電気ショックよりポケモンショック!の巻



 komaでございます。
 そろそろ春の農作業が始まるらしく、近隣の農家でも
 ハウスの除雪が始まりつつあるようですが、我が家は昨日で
 全てのハウスの除雪が完了しております。
 3月は風向きが頻繁に変わる時期なので、2月中旬あたりから
 気温と風を先読みしながら早めに雪を飛ばすのがいいようです。
 スノーブロアーは風を味方につける。これ鉄則。

 * * * * *

 さて、田舎で農業をやるということは、様々な害獣に
 頭を悩ますということでもありまして、シカやらヒグマやら
 アライグマやら、その他いろいろな野獣にどうやって
 立ち向かうのかが問題となります。

 特に北海道ではエゾシカの被害が多く、畑の農作物を食い
 水田を踏み荒して稲刈りを妨害するので、冬はハンターが
 散弾銃をぶっ放し、春と秋には農家総出で何十キロにも及ぶ
 電牧柵を張ったり片付けたりしなくてはなりません。

 しかし、散弾銃をぶっ放すにも色々制約があり
 シカがいるからといって即座に撃てるわけではありません。
 弾が当たらないと数は減りませんし、当たったら当たったで
 トドメを刺して回収しないといけません。
 電牧柵はシカが接触しないと意味がなく、深夜に集団で突撃して
 電牧柵自体を破壊する奴らもいます。

 本州方面ではイノシシの被害が深刻だそうで、最近使われているのが工事灯。
 工事現場で光ってる、あれのことです。
 2012年頃までは赤と緑の2色がメジャーでしたが、
 最近では赤と青の2色が主流です。

 当農場には、昔どこかで仕入れたらしい、赤緑の工事灯が
 1個ありました。
 こいつを害獣用に赤青の2色に変えて設置してみようと思いました。
 人間だって赤と青の高速点滅は相当効きます。
 1997年の暮れに問題となった、いわゆるポケモンショックです。

 部品箱にあった青のLEDを使い、工事灯を赤青仕様に改造。
 さっそく自家用の大根畑に1個立ててみました。
 シカは夜中に大根の葉を食うので育ちが悪くなります。
 これをなんとかしようと思ったのです。

 結果、毎年食われ放題だった大根の葉が、1枚も食われることがなくなりました。
 1個で半径10mぐらいはカバーできるようです。

 これは水田を踏み荒らすシカにも効くだろう。
 そう思った僕は、2018年に赤青の工事灯を10個買い
 水田と林の境目に試験的に立てました。
 30m程度の畔の真ん中に1個、両端に1個ずつ。
 これも効きました。
 シカの踏み荒らしは前年度の3分の1に減りました。

 この辺の農家の方々は相変わらず電牧信仰に囚われているようですが
 接触しないと効果のない電気の紐なんかよりも、工事灯の方が
 効果があることが分かりました。
 特にエゾシカは移動ルートが大体決まっていますから
 そこに沿って重点的に配置すれば、被害が分散するのでは
 ないだろうかと考えます。

 
posted by koma@かえる茶房 at 14:04| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月14日

縁の下の小さな力持ち。



パレット。
大量の重量物の積み下ろしには欠かせません。
農業用では比較的大きなものが主流ですが
こういった小ぶりなものが意外と重宝します。

このパレット、ハンドリフトとフォークリフトの両方が
使える構造になっており、肥料袋が2山載る寸法で
作られています。
もちろん既製品ではなく、自作。

最大積載量はおよそ300kg。
肥料袋だけでなく200Lの水槽も載るので、除草剤や
殺虫剤などを作り置きしてそのまま軽トラへ積み下ろしできます。
倉庫内の荷物整理にも便利ですし、軽トラの機動性や稼働率も
格段に向上しますので、いくつか作っておくと便利です。
posted by koma@かえる茶房 at 18:37| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月21日

低燃費高速耕耘


 ご無沙汰しております。komaでございます。
 今期もようやく更新再開です。
 短い期間となりますが、どうかお付き合いくださいませ。


 * * * * *


 恥ずかしながら、トラクターの操縦については
 そのほとんどを独学で習得しました。
 ネットの動画と「現代農業」が教科書であり、参考書でした。
 前任者が冗談抜きでバカの能無しだったので、必要な技術は自分で探し
 自力で開発するしかなかったのです。
 近所の農家もそれほど高度な技術を持っているわけではありませんでした。

 そんなものですから、ちょっと特殊な環境での耕起が得意だったりします。
 やたら狭い場所、あるいはやたら広い圃場を超高速で耕起するとか。
 できるだけ浅く平らにするとか、あるいはできるだけ粗く耕起するとか。
 これらの技術の下支えになっているのが、一時期「現代農業」で取り上げられた
 低燃費高速耕耘と言われる技術です。
 細かい理論は各自調べていただくとして、これに沿ってトラクターの
 セッティングを考えると、実はそんなにエンジンを回さなくても
 早くきれいに耕起できる、という仕組みです。

 実際に畑で試した頃、近所の農家からは
 「もっとエンジンを回せ」と言われたのを思い出します。
 確か2013年か2014年だったかな。
 その時点で既に、エンジンの性能曲線や作業機の負荷は
 頭の中に全部入っていました。
 25馬力の車体で1.6mのロータリーを回すのに、2500rpmも
 回す必要はないのです。
 1750rpmでPTOは2速。車速は1.3kmか1.6kmぐらい。
 やたら静かで速いのに普通に仕上がります。

 ハウスのような風通しの悪い場所では排気ガスが減るので快適です。
 家から離れた場所に大きな圃場があれば、低燃費と高速耕耘の恩恵を受けられます。
 燃料の消費は大幅に減り、ピストンやシリンダーの磨耗も抑えられます。
 また、作業機の負荷とエンジン出力が釣り合うギア比や回転数が分かれば
 耕深に対して極めてピーキーに反応しますので、下手な電子制御より
 正確に作業できます。
 高速の浅起こしで時間短縮と収量アップを狙うなら
 作業機を厳密に調整して電子制御を切った方がいい結果が出ます。

 しかし、何も知らない人が見たら「変だ!もっと回せ!」と言われます。
 特に稲作専業のジジイ農家は大概こんな調子ですが
 こっちは必要に迫られ、未来の新技術の習得をしているのです。

 一世代前の”常識“など、今や非常識に等しいほど無意味です。
 人の仕事に物申す暇があったら田んぼの水管理でもやってろと言いたい。

 これから我々は未来へ向かいます。


posted by koma@かえる茶房 at 17:39| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月09日

超実用的ミニツールセット


 さて、ハウス栽培をしておりますと何かと必要になるのが
ボルトやナットを締めたり緩めたり、といった作業。
 しかし参入当初のウチの倉庫は工具が散逸しており、
 ラチェットは30年ものの使い古しで時々ギア抜けするという
 不良品しかありませんでした。
 しかも元々稲作専業だったのでハウス栽培に適したソケットが
 揃っておらず、最初の数年は本当に苦労していました。

 メガネレンチもそう。
 サイズはバラバラ、不足や重複は当たり前で
 無駄に長いものしかなかった。
 能無しの前任者が工具の管理や更新を怠ったのが全ての原因です。

 試行錯誤の末に完成したのが、今回紹介する工具セット。
 養液土耕のハウス栽培に特化した小型軽量仕様です。



 ラチェットとスピナーは6.35mm角。
 ソケットは7、8、10、12、13、14の6種類。
 7mmと8mmはホースバンドを締めるのに必須。
 ホースバンドはマイナスドライバーでも回せますが
 ソケットレンチだとボルトの頭を傷めずに締められ、
 確実に水漏れが減ります。これはオススメです。
 10mmはM6のボルトに使います。
 アーチパイプ径25mmのハウスは何故かM6ネジの出番が多いです。
 古い規格の25mmハウスだとM4やM5が混在してますが、
 これらをM6x25に統一し、ユニバーサルジョイントの穴を
 7mmに改造すると格段に扱いやすくなり、耐久性も増します。
 ネジの種類が減るので資材の管理が楽になりますよ。
(M5とM6では強度と耐久性で桁違いの差が出ます)
 12mmは古い規格のM8ネジで使います。
 我が家は穀物の乾燥機やスノーブロアで12mmの出番が多いです。
 13mmはハウス用M8ボルトに使用。一番出番が多いです。
 14mmはハウス用M8ナットに。使用頻度は少なめ。

 汎用性を考えるとソケットは9.5mm角で揃えた方がいいんでしょうが
 ハウス専用に工具をまとめるのであれば6.35mm角がオススメです。



 次はメガネレンチ。
 写真上、ショートタイプのコンビネーションレンチのセット。
 北海道ではこういうのはあまり見ません。
 結局、練馬区のホームセンターでようやく見つけたのでした。
 ソケットレンチにはない17mmが入っていますが、
 ハウスのドアの調整で年に一度使います。
 一般的に6.35mm角に対応するソケットは14mmまでで
 使用頻度の少ない17mmはこれひとつあれば十分です。
 この手のレンチセットはあまり安いのだと精度が良くないので、
 そこそこの値段の品物をよく精査して買うのがポイントです。

 写真下、13x14の特別仕様。ダイソーで売ってた安物を溶接して作りました。
 アーチパイプ径28mm以上のハウスの組み立てでは必携。
 JAの資材からM8のボルトとナットを仕入れると何故か13mmのナットが
 付いてくる場合があるんですが、これ1本で対応できます。
 (ハウス用は14mmナットが標準なので、13mmを付けるのはやめてほしい)



 たまに使うモンキーレンチ。HOZANのW-210です。
 15年ぐらい前に練馬のホームセンターで買いました。
 二面幅20mmまで対応。
 頭が比較的小さいこと、グリップが短いのが気に入ってます。
 狭い場所で使うのでこの2点は非常に重要です。



 パッカー外し。
 大量のパッカーを外すときや、ビニペットスプリングの
 取り外しに威力を発揮します。
 手袋をしたまま缶コーヒーを開ける際にも便利。
 


 ドライバー、電工ペンチ、カッター、メジャー。
 何かと使う機会が多い工具です。
 メジャーはタジマ、カッターはOLFAが当農場の指定。
 安物を使うと作業効率が悪くなります。
 ドライバーはラチェット機能のある短いものが便利。
 ビットは2番と3番を用意。
3番のビットはM6以上のビスの締結で使うことがあります。



 工具入れに収めるとこんな感じになります。
 これは古い車載工具入れをリフォームしたものですが
 百均で売ってる物入れや小さいカゴも使いやすいのでオススメ。

 屋外では電動工具が使えない場面が度々出てきます。
 パワーとスピードに劣る分、機動性と確実性が要求されますので
 こういった小さく軽い工具は大事です。

 
posted by koma@かえる茶房 at 17:58| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月02日

オーブントースターをレストアする話。




ちょっと分かりにくいですが、これはオーブントースターの中身。
農業とは関係ないものも色々修理します。

随分前から、ヒーターの切り替えが効かないとか
ヒーターが通電しない、と妻がぼやくので
側面をちょっと開けてみたところ。
上が切り替えスイッチ。下に見えるのがタイマー。
上だけ加熱、下だけ加熱、両面加熱の三つが選べます。

原因はすぐ分かりました。切り替えスイッチが接触不良です。
ヒーターに通電しながら切り替えると、接点が減って
こうなるようです。
接点を磨いて接触を調整して、修理完了。

このトースターの代替品を探してるんですが、上・下・両面の
3モードが選べる機種がなかなか見つかりません。
結構需要あると思うんですけどね。

まあ、これでしばらく使えるでしょう。
posted by koma@かえる茶房 at 15:51| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月07日

【虫画像注意】オレンジ色の無法者を傭兵にスカウトした!の巻


 あれは2014年のことでしたか。
 スズメバチがハウスに出入りするので
 仕事に支障が出ているという話を書いたことがありました。

 記事はここから↓
 http://frogs-cafe.seesaa.net/article/384661939.html

 結局、スズメバチ殲滅作戦はその時点で諦めてしまい
 その後数年、何も対策をすることなく、スズメバチを眺めていました。

 お盆の時期を過ぎますと、割れたり落ちたりするトマトが増えます。
 そういうのをコンテナに回収して、夕方までハウスの外に仮置きするんですが
 スズメバチはそのトマトを好んで食うのです。
 ハウスは彼らの偵察ルートの真下ですから
 赤い実と甘い匂いが気になるんでしょうな。



 スズメバチは日に日に数を増やし、初秋にはハウスの中に移住して、
 地面に落ちてるトマトを食べてました。
 やべーな、これじゃハウスで仕事できないぞ。
 そう思いました。

 しかし、ここで驚くべき現象を見たのです。
 最初の頃こそ若干の攻撃性がありましたが
 日が経つにつれ性格が温厚に変化していったのです。
 怖いのは見た目だけで、コンテナを蹴飛ばしたりしない限りは
 至近距離でも襲われなくなりました。
 しまいには巣に帰らず、ハウスを終の住処にする者が多数出る始末。

 スズメバチの凶暴性は餌の量や質による影響が大きい。
 満足な食事と安全な寝場所があれば巣に帰らない個体が多い。
 それが、最終的な結論でした。

 わざわざ巣に帰って女王蜂の世話や近隣の外敵との抗争に
 明け暮れるぐらいだったら、おいしいもの食べ放題で
 安心して寝られる場所の方がよっぽど居心地いいし
 誰かと争う必要がなくなる。
 だから、凶暴性がなくなるんじゃないかと。

 凶暴性が少ないとはいえ、不審な動きをする者に攻撃する本能は
 遺伝子レベルで残っています。
 変な人が来ると威嚇しに行くので、傭兵としての役割も完璧です。
 かくして、無法者は我が家の傭兵になったのです。
 完熟ミニトマト食べ放題という豪華特典付きで。

 2018年も同様の手法で、無法者たちを我が家の傭兵にしました。
 面白いのがその性格で、前年度よりも更に温厚になっていました。
 近づく人間を無視してトマトばっかり食べるのです。

 これは仮説ですが……
 1:我が家のミニトマトが巣に運ばれて餌になっていれば、
     そのコロニー全体の凶暴性が下がる。
     満足な食事が潤沢に供給されていれば無駄に争う必要がない。
 2:当然、次世代の女王バチになる個体もその影響を受けるから、
     それが2世代続けば更に凶暴性が下がる。
 3:だとすれば、スズメバチの凶暴性は、その居住環境によって
     大きく左右される可能性が高い。

 まあ、あくまで全部仮説ですけど。
 もちろん変な動きをするとすぐ攻撃してくるので、不審者対策は完璧です。

 どこかのテレビ番組でスズメバチ駆除の名人とか言われてる人が
 「これ、ヤバいやつだ!」
 とか言ってるのをよく見ますが、別にヤバい訳でも
 なんでもなかったのです。

 コンテナの中でトマトを食べるスズメバチを見ながら、
 実はあの名人も全てを知っているわけではないと気づきました。
 敵を倒すだけでなく、ヘッドハンティングで貴重な戦力として
 雇う手段があったのです。
 ただし、無農薬有機栽培のフルーツトマトがないと不可能ですが。

 トマト農家で蜂飼ってる、って言えばマルハナバチかと思うでしょうが
 我が家は傭兵としてスズメバチ飼ってます。

 無断で近づくと、刺されますよ!

posted by koma@かえる茶房 at 17:54| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月28日

無題

komaでございます。
今期は喪中ということで、ずいぶんとご無沙汰しておりました。
まだ、完全に立ち直ったわけではありませんが、
ぼちぼち更新を始めようと思っております。

今年も……本当に色々ありました。
それこそ目の回るような忙しさの中で、事故と怪我だけは
しないよう必死に生きてきました。
で、冬の閑散期に入ると疲れて冬眠状態になるという……。

そんなこんなで、今年の暦も残りわずかとなりまして、
一年で一番暇な時期を満喫しております。
ただ、雪が降ったら除雪作業が待っています……。
年末年始ぐらいは雪が降らないで欲しいのですが
なんだかものすごい寒波が来てるらしくて、
一日に何度も除雪をする日も珍しくないです。
去年の超ドカ雪に比べれば楽な方ですけどね。

最近は何かにつけ「平成最後の……」という言葉を
耳にすることが多くなりましたが、我が家は
元々和暦を使ってないので、全く関係がありません。
今年は2018年で、来年は2019年。それだけ。

年越しの雰囲気……は全くないですが、ありがたいことに
年末年始に見たいテレビ番組は無いようですし、
数日前のクリスマスイブはうちの猫の命日(一周忌)でしたから、
慌てず騒がず静かに過ごす年の瀬といった感じで
これもなかなか味わい深い雰囲気ではあります。

せっかく静かな環境なのに、義母がすぐテレビをつけて
くだらない番組を垂れ流しにするのが腹立たしいです。

日々ご来訪いただいてる皆様方におかれましては、
2019年はどうか何事もなく、平穏な年でありますよう、
また、ひとつでも多く幸せを実感できますよう、
遠い北の果てから御祈念する次第です。

posted by koma@かえる茶房 at 17:09| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする